茶あれこれ

御存知の通り茶を楽しむ文化はコーヒーと並んで世界に広まっています。

コーヒーの生産地がコーヒーベルトと呼ばれる熱帯・亜熱帯の高地で広域に亘っているのに対して、茶葉の産地は中国をメインにアジア域が大多数を占めています。しかし近年の茶の人気からアジア以外の地域でも生産が増えているようです。

日本人の一般的な「茶」のイメージとしてはやはり緑茶ですが、緑茶文化は東アジアに多く、世界的には紅茶が主流です。両者の違いは生産方法として収穫後の発酵の有無が大きな点として挙げられます。詳細な説明は専門家がすでにたくさん記載されているのでここでは触れませんが、発酵の度合いにより紅茶や烏龍茶などの区分があり、それぞれに合った品種が栽培されています。

また栽培地域により有名なブランドが存在し、紅茶であればセイロンやアッサムなどそれぞれを選択するのも楽しいものです。10数年前にダージリンに行き小さな茶葉の販売店に立ち寄ったときのことです。ダージリンと言っても地域のたくさんの山の斜面で茶葉が栽培されており、斜度も高度も違う、向いている方角も違うから日照量も違う、風の当たり方も違う、採集時期も違う、だから一つとして同じ味わいの茶なんてものはないよ、と説明を受けました。なるほど、と理解しましたが結局日常生活でいち消費者として茶葉を選択するときには「ダージリン」というオプションしかないのがほとんどです。結局産地の名称ブランドで満足している自分がいるのかと少し残念な気持ちになることがありました。(コーヒーも同じ趣旨の話を聞いたことがあります。どこに満足するポイントを置くかという個人の判断になってきますね。)

聞いたことはないのですが、日本の緑茶でも同じことが言えるのでしょうね。静岡と言っても広い範囲だし、とか鹿児島と言っても1箇所じゃないし、とか。伊勢、宇治、狭山・・・の産地でもその専門家の中では同様かも知れません。ただそこまで管理や流通量の確保ができないため、一番茶、二番茶と言った季節性・時期の話は分かりやすいと思われます。

個人的にはこの1年ほど中国雲南省から持ち帰ったプーアル茶を楽しんでいます。後発酵と呼ばれる製法が特徴で独特の風味には好みが分かれますが、腸内でその微生物発酵のメリットを享受している感覚があります。南のラオスでも同じタイプのお茶を飲み、日本でも四国に碁石茶等の似た茶がありますが、山間でもありアジア文化のつながっているのでしょう。タイ北部にはミヤンと呼ばれる発酵成分をカラダに取り入れる「噛む茶葉」の文化がありますが、これらの共通軸は楽しむ茶というよりも健康に寄与している発酵物という点にあると思われます。

 

さて「抹茶」についてです。今まで述べた茶は噛むものも含めて抽出物(エキス)をカラダに摂り込むものですが、抹茶は茶葉をそのまま全て取り入れることに大きな違いがありそうです。ZEN(禅)の人気と同様にMatcha(抹茶)が認知されていますが、全てを摂り込むことがより自然に寄り添っている印象を与えているかも知れません。茶葉に含まれる栄養成分も全て摂取することができます。抹茶もかぶせ処理をしていない粉茶も今後より広い範囲で消費される文化が根づいていくのではないでしょうか。

弊社の製品には、国内で丁寧に有機栽培された茶葉を、茶の産地としても名高い愛知県の西尾の老舗で抹茶加工した「有機抹茶」を原料として使用しています。