ビタミンD

先月自然派サプリメントのGoCLNよりビタミンD製品を発売しました。

ビタミンDを始めとして栄養素の中にはごく僅かな量のみを摂取すれば良いものが多く、その純粋な物質だけを摂り込むのはほぼ不可能です。

まず、その微量だけをどうやって1回量として小分けするのかという問題が出てきます。マイクログラムの量ですから、耳かきで取ろうものなら大幅にどころか何十倍も何百倍も摂取してしまうかも知れません。もちろん過剰摂取やそのことによる被害の可能性も考えなければいけません。

そもそもそういう物質は価格も高いため、そのような剤形でお届けすることができません。

そのため、目的物質を何らかの形で倍散・希釈することが必要です。この作業は単に目的物質の所要量・濃度を調整するだけではなく、さらに製造工程において効率性を高めるためにも使用されます。

 

効率重視と言うとビジネスライクに思えてしまいますが、非常に扱いにくい物質特性を示すものもあるため、技術的にも非常に重要な観点です。

ビタミンDはそもそも脂溶性ビタミンであるため、油様のものに溶かして使う方法でなければ、まずは粉末の形にすることが必要です。(ちなみにビタミンDにはDSM社の信頼のブランド「Q-D」の原料を使用しています)

しかしそれでもまだまだかなりの高含有であるため、GoCLNのようにカプセルに詰めるためにはさらに倍散することが必要となってきます。

今回、製造工場と組んでかなり試行錯誤を繰り返しました。そして、最終的に選ばれたのが、焙煎した玄米粉末です。

この玄米の粉末を活用したサプリメントは、欧米の自然志向サプリメントでは結構増えています。私たちは国内の焙煎した玄米粉末をさらに工夫して、サプリメント製造に適合するように調製してみました。

結果として、焙煎玄米粉末を主体としながらもビタミンDをしっかりと含有したハードカプセルサプリメントをお届けできるようになりました。

 

ビタミンDはミネラルの吸収、その中でもカルシウムと絡めて骨の健康と関連付けられることが多いビタミンです。また、体内では紫外線を受けて肌で生合成されることもよく知られており、日照不足のときには積極的に摂りたい物質です。

私がビタミンDでいつも思い出すのは、北欧の会社で働いていたスペイン人のManelさんのことです。緯度の高いそのエリアでは当然夏が短いのですが、そこに長年住んで働いていた南欧出身の彼にはたぶん日光量が足らないらしく、いつもビタミンDを摂っていました。

ようやく夏真っ盛りとなり、夏を謳歌している人も多くいると思いますが、一方で巣ごもりも必要かなと感じられるニュースもたくさん見ています。そんなときにうまく活用できるといいなと感じています。

 GoCLNビタミンD